イラクリオン〜クノッソス
さて今日は学会二日目ではあるが、やはり学者としてはそんな主催者の決めたようなスケジュールに縛られず、自主的にフィールドワークもするべきであろう、と判断し、
例によって朝食には間に合わなかったので、昼メシをどっかいいところで喰おう。観光パンフ見ると、クノッソスに行く途中にいい店があるらしい。ではそこにいこう。車をクノッソス方面に走らせていると・・・発見。でも駐車場はどこにもない。路上駐車しようにも路肩には車がビッシリ。今昼休みだからな〜しかし駐車場くらい作れよな。「トイレいきたいんですケド〜」またあせらす人もいるし。ギリシャの硬水か? 硬水が効いてんのか? ウロウロしつつ、向かい側の路肩、というかほとんどブロックのカドに一台だけ駐車スペース発見。日本だったら絶対駐禁の場所なんだがいいのかな〜と思いつつ、まあ店から見えるとこだからパト来たら動かせばいいか、と自分で自分を納得させる。まー他の車も二重駐車とかフツーだしな。 ![]() 天気のいい日中に室内で食う奴はイモなのでオープンで食う。暑いのでグリークサラダ。と、ランチなのでてきとうにおまかせで作ってもらう。何やらシーフードのトマト煮みたいなの。魚のあげたのにオリーブオイルとビネガーかけたの。日本人向けの味。んまい。他の観光客もチラホラはいってくる。んーなんかみんな魚食ってるな〜って、どうやらここはシーフードのレストランだったようだ。今(日本でこれ書いてる今)カタログ読んで知った。
![]() ダンジョン探索用の水もレストランで買い、さあ迷宮に出発だ! 細い道をくねくね進む。なんか途中これ絶対個人の庭だろ、みたいなところを通って(バスも通ってたから道なんだろ)、なにやらみやげ物屋がいっぱい並ぶ所に出た。ははーん、ここらへんだな。「激安駐車場 何時間泊めても1ユーロ(英語)」という張り紙発見。はっはーん。こういう所は中心部に行くほど駐車料金が高くなるもんだ。ちょっと歩いてもここに泊めたほうが楽だな。かしこい俺様は即座にここの駐車場に入れ、1ユーロ払って歩いてクノッソスに向かう。おお、歩いても2.3分程で着いたではないか。真ん前のスペースに車もたくさん停まってるし、ここだな・・ 長官「FREE Pってなに?」 俺「ん・・・なになに・・・市営無料駐車場だって・・・しかもガラガラ・・じゃさっきの駐車場は・・」
「1ユーロ払ってクノッソスの周りの景色を楽しめ」という意味に無理矢理納得し、とりあえず迷宮に入場。まあ周りの景色ったってみやげ物屋ばっかりだけどな。市内にある博物館との共通入場チケットが一人10ユーロ。まあこんなもんか。チケット購入してモギリのねえちやんのところまで行くと、何やらねえちゃんがトリにエサを・・・キジ? おおおお、孔雀ではないか! くじゃくが あらわれた! でも別におそいかかってきたりするわけじゃないので倒したりとかしない。スゲー人に慣れてるなあ。また帰りにゆっくり孔雀と遊ぶことにする。しかしなぜクノッソスに孔雀?
![]() ダンジョンに入ると・・薄暗いピラミッドの内部みたいの想像してたんだが・・天井がないではないか! あ、そういえばダイダロスも迷宮から空飛んで逃げたんだっけ。それじゃ十勝のとうもろこし畑迷路とおんなじじゃん。べつにアリアドネの赤い糸とかいらないじゃん。壁よじ登ればいくらでも逃げれるじゃん。つかこれじゃミノタウロス閉じこめておけないじゃん。町に出てきて暴れ放題じゃん。ということで、古代ギリシャの人たちは、ミノタウロスを含めて「非常にルールに忠実」な人々であったことが類推される。もしくは迷宮は「風雲!たけし城」であったか。 ![]() 観光客いっぱい。今日は金曜だしな〜。途中学生バイトみたいなのに「観光ガイドいりませんか〜」と言われるが、べつにそこまてせ詳しくも知りたくないから断る。巡回路とかハズれて歩いてもいいんだが、ハズれるとけっこう迷う。カベはさすがによじのぼったりするのは禁止。くずれるからね。見えてるところなのに段差があったりして遠回りしないといけなかったり。立体的な迷路なのだ。で、ところどころ倉庫とか王室とかの屋根のある部屋がある。
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ここは紫外線かなりキツいので日焼け止め必須。結局全部外だしな。小雨がパラついてきたのでそろそろ出口に。売店でアイス買って孔雀を見ながら食う。四羽いるようだ。みんなアイスのコーンを孔雀にあげてる。慣れてるので手から食う。にわとりよりちと大きめで、このくらいの大きさならウチでも飼えないかな〜と思ってると羽ばたいて売店の屋根に。室内じゃ飛べないか。庭だったら猫来そうだしな〜。いずれもっとビッグな家とか建てたりした時にしよう。などと長官と相談する。
![]() 帰り際、みやげもの屋を除く。エロ絵はがきとかエロキーホルダーとかエロペナントとかもう世界共通の品がイパーイ。まあエロスの神はギリシャだしな。エロパピルスがちょっと新鮮。パピルス、エジプトだけしゃなくてギリシャにもあるのか。長官はエロじゃない絵はがきとかパピルスを購入。ひとつひとつは安いんだが、大量に買ったんで500ユーロくらい使う。
車に乗りホテルに帰る。夕方近くなってたんでやや渋滞。ふと前を見ると救急車が。黄色い。おお、「黄色い救急車伝説」のおおもとはギリシャだったか! (でも俺がむかし住んでたとこの個人病院(精神科)の「送迎車」は、確かに黄色かった覚えはある)
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博物館共通チケットの、博物館のほうはホテルの隣にある。中は土器土器土器。あ〜小学校の時に函館の郷土博物館はいったけどこんなかんじだったな〜。うーむ。いまいちおもしろみがわからず。長官は感心して見ている。「これは芸術なんだよ」そう・・なのか。どーも造形のほうはわからん。途中ナチスの壺があったのでとりあえず一枚。博物館の中はとりあえずは涼しくてよい。さーてここ出たらまた裏小路のスポーツバーに飲みにいっか〜。明日は学会メインの日だから学会出席の予定。
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