◇月曜日:1 クリニックからの紹介状が必要だとのコトなので、書いてもらってから(封印されちまってた)駅の構内のファーストフードでシャバ最後の食事。キャベツ畑と住宅が混在してる中にある病院へ(バス停から病院までの間に10錠飲みきちゃったアトのクスリのシートが落ちてて、なんかこわかった)。
ケースワーカーとの面接は、カルテ作りと病棟見学のときに済ましてる。外来で診察してもらってから病棟に行くとのコト。待ってる間にケースワーカー(心理屋おやじ)が「アナタが入るのは閉鎖病棟デスよ」と確認しに (笑)。待合室、濃いヒト多し。脱走の現場も見ちゃったしナ。閉鎖に入るワタシには、コノ待合室も下界になるのか?(5日間はそうでした)。
精神科医には『スッとしてシャッとして』率が低いとの偏見抱いてはや○年のワタシだが、長いこと待合室にいて偏見、さらに強まる。看護婦、キャップ被らない病院なんだね。
やっと受診。女医。問診して「アナタ[抑ウツ]って申し送られているけど、高くナイ?」…入院するのずっと待ってて、嬉しくて…。主治医の字は凄いのでクスリの名前が判明せず、困っておられたので、自分のクスリレシピをお見せする。任意入院の同意書にサイン&ハンコ。
病棟へ。ナースステーション(以下Nステ)を通り、5人部屋へ。窓際。荷物の点検という中学校の修学旅行以来のコトをされる。手持ちのクスリ(ハルシオン数シート含む)や、ハサミ・カミソリなどはNステに保管される。体重と体温と血圧を測られる。低温動物のはずなのに何故か微熱。
少女のような雰囲気の方が声をかけてきた。話すと同学年と判明。コノ病棟は中高年が多く、会話がしんどかったと。「タメ口 で話していいですか?」と嬉しそうに言う(以下ためちゃん)。食事、 食器、史上最低!食後のクスリ、朝のと間違われる。をい、夜にリタリン飲ますな!「コレ朝のだよ」とゴネ、看護者にも解ってもらい、解決。明日、いろいろ検査がアルという。後で解ったコトだがこの病棟は30床の静養期ユニット。隣にやはり30床の急性期ユニット。そこは原則3ヶ月間だけ。ためちゃんは急性期から静養期に移って間もナイそうだ。コノ60床だけが閉鎖病棟。他は開放病棟だそうだ。
廊下で勢いのありそな女性(よく独り言…独ゴを言ってる、以下独ゴ嬢)に「新しいケースワーカーさんですかぁ?」(涙)。そういうにおいアルのか?
20時に眠剤を飲まされてしまった。消灯まで耐えられナイ…。デスメタル聴きながら眠る。
◇火曜日:1 6時半頃看護婦が来て、採尿と採血。看護婦…外来は白衣着用だったが、病棟内は私服に白エプロンの方が多い。看護士も上は白衣だが下はジーンズ、とか。
看護者たちの申し送り後、短いミーティングという時間がアル。今日の予定とか連絡事項とか。それが終わると司会をしてた看護士がワタシの前に来る。ご挨拶だねと思っていたら「17號さんですよね」然り。「○○(学校名)にいた**デスよ」。凍りつくワタシ。あ〜そういえばバイトで精神病院の看護助手してるって言ってたっけ。そのまま居着いたのか?こんなコトならのケースワーカーとの面接、ぱきぱきと正確に供述したりするんじゃなかった。アレやコレは、はしょっておけば…などと思い巡らす。彼は主任(以下同級生)。担当の看護婦(以下担N)は、見学のときに案内してくれた、さっぱりとした雰囲気の方。
血圧も体温も高めだがダルくはナイ。いつ「検査」と呼ばれるか解らないのでシャワーにも入れず、待って過ごす。食事、ホールで食べてもヨイのだがコノ部屋の人はベッドで黙々と食べる。ワタシもそれに倣う。
看護婦同伴で買物。ホント旅行感覚ナ身支度しかして来なかった。どれくらいの入院になるんだ?コワイのでシャンプー等、ボトルサイズの買わなかった。昨年、既に病気でびんぼー(確定申告で税務署員が感嘆)なワタシ。なんか医療費安くなる制度あったよなぁ。使えるかも?
心理屋おやじが来たので、早速医療費のコトを相談(担Nも付き添う)。他の病棟から叫び声が。やっぱりヘッドホン+音楽は必要だなぁ。36.9℃でセルシン5Jもらう。食事は野菜が多く、味は濃いんだか薄いんだか?妙なモノは残す。
ちょっと前に亡くなった男の子が「パック詰めにされたクスリは嫌い。自分でちゃんと管理して飲みたい」言ってた。同感だがココは病院。ワタシは生まれて初めてパック詰めのを飲んだ。
◇水曜日:1 リネン交換の日だが、2日間しか使ってナイので替えない。 朝食を毎日パンにしてもらう(おかずは和食のまま)。『こころの科学』をへろへろ読む。
主治医が来る。「軽躁か?って[高い]って程でもナイか?」CTも取るコトに。アルバイトの看護学生(すげー態度大きい)同伴(単独で病棟外に出られない)で買物。『変身』をころころしながら読む。頭痛でセルシンもらう。ようやく検査に呼ばれる。先の学生と、古い病棟の、そのまた地下の検査室へ。このへんはナニか出そうだ。X線とCTと心電図。脳波は明日。
カードや手紙が届く。ワタシも手紙書く。
静養期ユニットだからだろうか、看護スタッフがとにかく優しい。
◇木曜日:1 洗濯する(コインランドリー方 式)。干場(室内)はアルが、男女同じ場所なので干しにくい。乾燥機がスロッ トに見える。朝食で義務教育時に食したピーナッツクリームと再会。大いに喜ぶ。
今日、部屋担当の看護士は、お世話になったN田氏にすごく似ている(以下N田似)。午前中から眠る。脳波測定は午後?微熱続く。セルシンもらう。通りかかった主治医を捕まえて眠剤追加してもらう(たぶんメジャー入れてくるナ)。
ホールで話した女性は、サナトリウムのナースだった(以下ナース)。SSRI効くわ、副作用でないわナ幸せな方。おやつたべながら太宰「恥の多い人生を…」読む。脳波取りにN田似に連れられ昨日と同じ検査室。技師さんとN田似と久しぶりに雑談をした(ような気がした)。
セルシンもらうが毎回5J。悲しい。窓は当然だらうが10Bしか開かナイ。なんか、昔働いたボランティアの施設の雰囲気と似てるナと感じて思いつく。処方変わるからクスリ本も家に頼む。増えた眠剤はヒルナミン10J。抗ウツ増やすと躁転しちゃうから、鎮静させちゃうのだ、との説明(笑)。
◇金曜日:1 鎮静されてしまった。でも妙ナ夢を見て不快。『納豆へいと』なワタシ、朝食パンにして大正解。しっかり鎮静されてミーティング後には眠ってしまう。バイタル取りに来たが8割眠ってる。血圧低い(当然)。熱も低め。
入浴し、漫画読んで寝てる。夕方は『夏祭り』。地域の人(主に子ども)も呼ぶ。焼そば・ラムネ・アイスなどを食す。打ち上げ花火はなかなか本格的。なんたって自分が後片付けしなくてヨイ行事は、楽しい!
病棟に戻り、ためちゃんに煙草1本頂く(入院して初!)。今日のワタシ、看護記録では1日中眠っていたコトになってるらしい。
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