千歳空港まで
前回の旅で、色々失敗したことを思い出す。思い出す度に、今回はなんとかしなきゃと考えるが、やっぱりあんまり行きたくないという気持ちが大きい。本当に大丈夫なのかなぁ? とにかく、前日になってやっと、旅の準備を整えた。 けれどやっぱり心のどこかでは”逃げたい”と思っていた‥‥。 千歳に行く前に、自分の家で荷物をチェックする。自分はデス見沢A(以降・A)に比べて体力も劣るし、すぐに疲れてしまうので、最小限の物しか持たなかった。でも、Aの手荷物の鞄は妙に膨らんでいる‥‥。 調べてみるとやっぱり!! これじゃあ幾ら荷物を減らしても駄目に決まっている!! 本当に中身はゴチャゴチャだ!! 丁寧に整とんしてみると、半分くらいの量になった。ついでに薬の袋など、減らせる物は思いきって捨てていく。 どうせ、帰りにはどんなにがんばっても荷物は増えるんだろうしね。
空港までの列車で、Aが若い男性にからまれた。 どうやらAのトランクがその人にぶつかったらしい。嫌な予感がした。 車掌が飛んできた!! でもなんだかよく判らないけれど無事だったみたい。よかった‥‥。
今回の旅は、千歳から直で飛行機だ。 自分は飛行機が恐いので、空港でビールを飲んで酔っぱらっておこう。ツアーらしき人たちが沢山いた。
出発だ!乗ってしまったら後戻り出来ない。 _______________________ アムステルダムまで
まず、アムステルダムまでは、10時間もかかる。偶然、トイレの側の席にチェンジ出来た。ラッキー!! 機内は広く、座席も大きいので座り心地も良かった。 機内食を食べ、ワインを沢山飲んだら眠くなってきた。自宅にいるようないい気分で眠ってしまった。 目が覚めても、まだ5時間も経っていない‥‥。ハイネケンやワインを飲んでまた寝る。 少し肝臓の具合が心配。 ずっと曇っていたので、ロシア上空が見えない。つまらないのでまた飲む。 やっと着いたよ‥‥。 _______________________ ミュンスターまで
両替えを済ませたあと、空港でも一杯飲んだ。そのバーで、オランダ語と英語はよく似ているんだなと知った。 空港は、色々な人種でごったがえしていたので、かえって安心した。自分達だけアジア人とかだったらちょっと恐いもんね。
ミュンスターに行く人は少ないらしい。自分達も含め、20人程度しかいない‥‥。嫌な感じ。 ああっ、やっぱり!プロペラ機だ!! 本当に飛べるの?落ちないかな? グラグラ、乱気流の中を飛ぶプロペラ機で、自分はじっとしていることしか出来ない‥‥。本当に疲れた。 長い1時間だった。 ![]() ミュンスター上空 プロペラ機こわい ミュンスターのホテルまではタクシーを使った。ドイツのタクシーは料金のメーターも小さく、一見すると自家用車にしかみえない。新車のように綺麗だ。内部も広い。 窓から外を眺めると、あれ?いつのまに北海道に帰ってきたのかな、と一瞬思ったよ。 道路の広さ、樹木の種類、よく似ている。ただ、車は右側を爆走してたけれどね。
ホテルに着いて、一番心配だったのは「気温」だった。でもそのホテルの部屋には空気調節器が無い? 必要無いよ、ここは北海道と同じ気候だったから!! Lucky! 自分はクタクタだったけれど、Aはビールとポテトチップスを買ってきてくれた。Aの体力には脱帽するよ。 綿みたいに寝やすいベットで、しっかり寝ることが出来た。ホテルで熟睡できるなんて! |