my LIFE as HERMIT


「チベットだけよ」「あんたも好きねェ」変(ブータン・ネパール その1)」

(文中1ニュルタム=2.5円)

 

ネパール:カトマンズ〜ブータン:パロ

 

カトマンズ発パロ行きドゥルク・エア機内。

 

となりに座った坊さん「ブータンは、初めてですか?(きれいな英語)」

おれ「はい。つかこの国にはいるの、めっちゃ難しいですし。入国料も高いし。あ、ブータンの方ですか?お坊さん?」

坊さん「はい。カトマンズに勉強しにいってきました」

おれ「国民はふつうに他の国には行けるんですか。ブータンは鎖国してるって聞きましたが」

坊さん「行けますよ。鎖国っていっても、旅行者を制限してるだけなんじゃないですかね。ところであなたもプリースト?

おれ「え?・・あ、これは単なるヘアースタイルです」

坊さん「まあ、これも何かのエンですので、メルアド交換しましょう」

おれ「(あ、ネットあるんだ・・)ああ、これはどうも・・yahooですか。俺hotmailなんで、ちょっと相性悪いんですが、帰国したらいろいろ工夫してメール送ってみます」

坊さん「お、そろそろ着くようですね。ではsee you!」

 

坊さんは坊さん専用タラップから我々旅行者とは別に飛行機を降りていった(トリビアでもやっていたが、仏教国では坊さんは飛行機では特別待遇)。

 

昔ブータンの偉いお坊さんが♪

 

出国前、今回の旅の手配をした旅行会社から、電話がかかってきた。

 

旅行社「今回のブータン行きの件なんですが、今日は最終的な日程の調整と、あとお耳に入れておきたい情報がありまして・・」

おれ「はい・・」

旅行社「ブータンに関しましては問題はないんですが、途中経由地のネパールでですね、今マオイスト(毛沢東原理主義者)の活動が活発になっているようでして・・テロとか・・まあカトマンズは大丈夫だと思うのですが」

おれ「はあ」

旅行社「そういうことをふまえた上で、旅行の中止とか変更とかは考えて」

おれ「おりません

旅行社「・・・そうですか・・では予定通りのスケジュールということで」

 

という縁起のいい話で今回のブータン旅行は始まるのであるが。まあネパールもブータンも特に渡航自粛地域でないし。日本にいたって自動車事故で死ぬ時は死ぬわけだし。まさか旅行中にテロリストに誘拐されて自衛隊撤退要求とか出されて日本国民のひんしゅくを買うこともなんてことはあるまい。それはちょっと死ぬよりイヤかもしれないが。

 

・・その話だが、まあNGOなんてのはMSF(国境なき医師団)もそうだけど民衆からひんしゅくかってナンボだかんね。「行きたいから行くんだよ」ってことであるだけで。偉いとか偉くないとか自衛隊撤退しるだとかいうのは全然かんけいない話でおますな。どんな立派な理由があろうが「外部」の人間ってのは歓迎されないもんでドゥルーズ。でも行きたけりゃたいそうな大義名分持たないで、旅行者くらいでいいんじゃないの。と、自分を正当化してみたりした。

 

アレだろ、今回日本国民が怒ってるのは、政策に反対してるとかそういうことではなく(マスコミはそっちのほうに持っていきたいようだけどねえ)「ウチの娘・息子はとってもエラいことをしているんだから国民みんなが協力して助けなければいけない」っていう、年末の町内会からの募金強要のような嫌らしさを感じたからだろ。俺の場合は「俺は邪悪なのでそいつらが死のうが全然気になりません、煮るなり焼くなりどうぞ」(まあ俺たち自身が外国でこういう目にあった場合も、殺すならどうぞ、というつもりで毎回行ってるわけだが。でも死ぬ前に一人一殺くらいはするつもりだ)って言えばいいんだけど、一般人はそんなこと言えないままに、結局救出に税金使われちまったから余計感情的に叩いてるようだけどねえ。そういや帰国後の札幌でちょうど家族の署名運動集めてる現場見ちったよ。俺はかんけいないので足早に通り過ぎたけどね。

 

 

それと、今回はブータンにおける旅の日程を旅行会社に委託した、いわゆる個人ツアー旅行なのだが、これは2004年3月現在、ブータンは鎖国状態であり、入国は旅行会社を通じてしかできないため。ガイドは現地ブータンのガイド。まあインド圏だったら、どーせ旅行会社通さなくても空港降りた瞬間にどこからかガイドがやってくるワケだし、それなら最初っからガイドつけといたほうがいい。まあガイドというより「余計なとこ行かないように」という監視役なんだろうけど。

 

とりあえず、カトマンズまではロイヤル・ネパール航空。エア・インディアみたいなもんだろうから、ネパール映画でも上映してくれるんだろうと予想。イラン航空もイラン映画やってたし。そもそも「ロイヤル」ってついてるしなんか豪華そうじゃん。

が、搭乗してみるとモニターがない。ヘッドホンもない。そもそも座席についてるボタンがリクライニングしかない。

長官「・・・ネパール映画は?」

おれ「ない」

長官「非常用の設備の説明もやんないね・・」

おれ「まあ、ロイヤルだからね」

しかも途中経由の上海で全員いっかい降ろされるし。

 

 

その後夜にカトマンズに着いて、朝五時に起きてブータン・パロ行きのこのドゥルク・エアに乗りこんでいるワケだが、関空出発の時から、朝の早い時間の移動が続いており、しかもこのドゥルク・エア、「自由席」なのである。だからエベレスト見たい観光客が窓際に殺到。したがってあわただしい事を憎む長官の機嫌は激悪。

それで、たまたま隣にすわった坊さんと冒頭の会話をしていたわけで。

 

しかし、飛行機を降りると・・・

 

キモノ(ゴ)着てるのは空港警備隊 後ろの建物が空港

 

おれ「・・スゲー・・これが空港?」

長官「山ん中にある寺ですねえ・・・」

ブータンの空港警察隊 国旗よりカコイイので掲示板の旗に使わしてもらいました

 

空港職員・警備員・全員ゴ(男用)とキラ(女用)という民族衣裳を着用。空気もなんとなく薄いが、カトマンズのようなホコリっぽさはなく、いわゆるキレイな高原の空気。ニセコや富良野よりもずっと空気きれいだなこりゃ。子供の頃、夏休みに田舎にきたような感じ。

 

空港をちょっと離れるとこんな感じ

 

寺風空港を出ると、ガイドが日本車で待っていた。もちろんゴ着用。

 

ガイド「デスさんですね、お待ちしておりました(日本語)」

おれ・長官「あ、よろしくお願いします」

 

あ、日本語だ。旅行会社は「英語ガイド」って言ってたんだけど。勉強したんかな。

 

つづく

 

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