my LIFE as HERMIT


「屁のつっぱりはイランですよ!

(おお、言葉の意味はわからんがとにかくすごい自信だ)

デス見沢 mald 変その1)」

(文中1円≒60イラン・リエル 1USドル≒133円)

 

 

成田〜北京〜テヘラン

 成田などという腐れ空港はもう金輪際使うまい、と思っていたのだが、なにせイランに一番早く安く行く方法が成田からのイラン・エア便だったのでしょうがない。モスクワ経由のエアロフロートで行くと前後3日くらい余計にかかる。まあ1回くらいは世界に冠たるお笑い曲がり第2滑走路でも見にいくか。しかしディズニーランドの土地は買収できても、国際空港の土地は買収できねえっつんだから笑える国だよな。

 

 さて、イラン入国に際して。アルコールとかポルノ類は持ち込んだら良くて没収、悪くてタイーホ。羽田〜成田でヒマだったんでイブニングとマガジン買ったんだが、イブニングはヤング島耕作・マガジンは水着グラビアがアウトだと思われたので成田に放置。あ、あと実は出発前日、機内で読もうと思っていた文庫本の中に内田春菊(漫画)をデス見沢 zan が早期発見、既に早期摘出を完了。

 

 イラン・エアは案外近場のゲートだった。デス見沢 zan が「最後のビール飲みたい」というのと、エア・インディアの時みたいに8時間遅れとかになったらヤなので、搭乗口近くのメシ屋でメシ。あとなんか地球の歩き方に「1000ドル以上の外貨持ち込みは小銭まで全部申告しなければならない(実際はそんなことはなかった)」とか書いてたので、小銭も全部使いきる目的で。

 メシ食って、待合室に。なんか男ばっかし。たまにいる女子は千と千尋のカオナシ状態。いちおうバラナシで買たデス見沢 zan 用ヴェールとイスラムコートは持ってきたが、ホントにいいのだろうかこれで。俺たちの隣座っていた日本人ばーちゃん(たぶんツアー)もスカーフ巻きはじめた。もう? と思ってると、向かいに座っていたイラン人夫妻から「まだここではやんなくていいんですよ」と日本語でアドバイスされる。

 

 なんと、イラン・エア定時に出発。必ず遅れる飛行機って、ひょっとして世界でエア・インディアだけとか? 機体はボーイング。あれ、ボーイングってアメリカの会社・・・まあ固いことはいいか。坊主憎くても袈裟までは憎くないっつーことで。飛行機の中にはとうぜんお祈りブースがある。イランのイスラム教は「シーア派」なので、朝と寝る前以外のお祈りの時間の1回をいつやるかは自由らしいから(シーア派の祈りは一日3回、ちなみにスンニ派が5回)、飛行中でも皆定時になったら機長も含めていっせいにお祈り、ということにはならないらしい。しない人も多いし。そもそもコーランに「旅の間はお祈りは免除もしくは簡略化してよい」と書いてある。まあスンニ派(イラン以外でのムスリムの多くをしめる正統派)はどーなのかわからんけど。キリスト教で言えばスンニがカトリック、シーアがプロテスタントみたいなもんか。

 

 出発前の避難経路の確認とかのビデオ。とりあえずたぶんコーランからの引用で難しいアラビア語が流れる。たぶん「道中の無事を祈る」とかそんな感じの。続いてスゲーダイナミックなCGでイラン・エアのタイトルバックが。砂の中から「DORBY」って出てくるような。おお、イランエアすげー、近代的ー、とか思ってると急に1970年くらいに作られたようなショボいフィルムになる。それとこのBGMが、たぶんイランの「さくらさくら」みたいなトラディショナルな歌なんだろーが、また悲しいというか貧乏くさいというか。で、こういう曲なんだけど、誰かこの曲のタイトル知らねえ?

 

(3/4で)

 レ♭ード/シ♭ーラ/シ♭ーレ♭/ファー/

 ミ♭ーファ/ファ♯ーシ♭/ファー/  /

 レ♭ード/シ♭ーラ/シ♭ーレ♭/ファー/

 ミ♭ーレ♭/ドーレ♭/シ♭ー/  /

 

(画像クリックすると大きい画面になります)

ブッシュ「早期の(アフガン)国内への封じ込め作戦は失敗・・・

パレスチナ問題も心配だし・・

全く、ヤツはいったい今どこにいるんだ?」

パウエル「全くわからんですな・・・

私は濡れた仔がちょう、あなたはソラ豆を積んだロバ、というところてしょうか」

真ん中のフセインみたいな人(作者)「アメリカのすばらしい調査能力はどこにいったのかな・・」

(1週間くらいで促成栽培したペルシャ語なんで、たぶん俺の訳は間違ってます。特にパウエルのセリフ、我ながら意味がわからん。

これはイランの山藤章二みたいなやつ。飛行機に積んであったイランのカートゥーン雑誌から。

もちろん著者からの掲載承諾などはとっておりませんが、イランの文化紹介・学術目的ということでどうかひとつ。

真ん中の人(著者、もしくは著者の分身)の赤い帽子には「シャナマール(?)」と書いてあるが、それが著者の名前とも限らんよなあ。

あとちょっと見えにくいが、右下の針さされまくってる人形にはとうぜんあの方の名前が書いてラディン。大きくするとわかる。

一応、この写真は著者か出版社からクレームついたら撤収)

 

 途中、いっかい北京空港に着陸。酔っぱらった中国人多数機内に乱入する。しかしなかなか飛び立たない。「書類上の不備があったために」(さすが共産圏)ということで北京空港に足止めくらう。その間に中国航空公司の飛行機がばんばん離着陸している。中国人だんだん騒ぎだす。「(憶測)どーなんとんじゃ! いつまで待たせる気だ! 担当者出てこい!」とか中国語でイラン・エアのアテンダントにつっかかる。いや、中国側がゴネてるおかげで飛び立てないんだから、文句はアテンダントでなくて中国政府に言ったら? 死刑になるかもしれんけど。

 2時間遅れで北京を出発。アフガンの北側を通過。カブールスゲー近え。あとメタクソ揺れる。実はまだ空爆続いてんじゃねーのか。そーいやタリバンていうかオマル師は半年前「アフガン上空を飛ぶ飛行機は全部撃ち落とす」とか言ってたんだよなあ。

 

 ま、とりあえず2時間遅れでテヘランに到着。街でけえ。超都会。入国審査うけて両替。一万円出したら60万リアルの札束になってきた。あ、両替所で並んでたらなんかイイ年のイギリス人が横入りしてきた。パスポートに10ポンドくらいのワイロはさんで。両替所職員は笑って「そんなもん受け取れませんよ、ちゃんと並んでください」と言ってたが。お前ら自分の国では「列ちゃんと並べ」って言ってんのに、外国来たらソレかよ。とうぜん俺も「列は並びましょうね」と言ってやったが。アジアンに道徳を説かれた気分はどうだったかね、イギリス人?

 

一万円で60万リエル

 深夜2時に到着にもかかわらず、到着ロビーは出迎えの人で大混雑。でもあインドの時よりはマシかな。さっそく白タクの運ちゃんが声かけてくる。めんどくさいのでまあこの車でいいや。

 ・・・・・なんか、車にいく途中、運転手の他にホメイニみたいな人がついてきてるんですけど。誰? 

 車に乗るととりあえず料金の交渉。するとホメイニが「ホテルまで100ドル」とかわけのわからんことを言い出す。ははあ、この白タクの元締めってことか。

 俺「ああ? 何言ってんの? リエルじゃなくてドル? 高すぎるよ」

 ホメイニ「100ドル100ドル。それが相場だ」

 俺「ドルなんてもってねーよ(嘘)。全部リエルにしちまった。残ってるのは円だ」

 ホメイニ「・・・まあ、円でもいいが。100ドルを円になおすとどのくらいになるんだ」

 俺「まあ、いいとこ3000円ってとこかな」

 ホメイニ「・・・・よし。交渉成立だ」

 俺「(ヨシ、勝った)

 

 夜の大都会テヘランを疾走するボロタクシー。道広い。高速道路は当然タダ。しかし街全体がなんか石油くさい。

 運転手「なんかごたついちゃったけど・・・これでイランを嫌いにならないでね」

 俺「え? ・・・ああ、こんなんインドに比べれば全然ノープロブレムですよ」

 運転手「それじゃ改めて・・・Wellcome to IRAN!

 俺「ああ、それはどうも・・モテシャキラン(ありがとう)」

 まあ、その後いろいろ世間話して。インドみたいに違うホテルに連れてかれることもなく、無事目的地アザーディ・グランド・ホテルに到着。まあ100ドルを3000円にしたのはちょっとアレだから運転手に1000円あげる。あの元締めにやるよりゃいいだろ。

 しかし、その後イランにいるうちに、空港からホテルまでのタクシー代などは高くても50,000リエルであったことを知る。

 

 また負けた。(ちょっとだけど)

つづく

「アイ・リメンバー・クリフォード!変(ルクセンブルグ・その1)」

「壁に耳あり障子にメアリー!!変」(デス見沢A・篇)

「コルホーズの玉ネギ畑!!変」

「戦場のメリー・クリスマス・イン・サマー!?変」

「オーヴァー・ザ・レインボウ!!変」(デス見沢デス彦17號篇)

「守ってあげたい!?変」( by Picatyuu)

リラクシン・アット・カマリロ!?変(デス見沢デス彦17號篇)

ドイツの科学力は世界一ィ!デス見沢・F・デス彦

ドイツの科学力は世界一ィ!変(デス見沢デス彦(A)篇)

印度でわしも考えた変

「隣の印度人変」

「大阪変」「ハッカー変」

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