イラクリオン〜レシムノ
前日は移動の疲れもあってあんま深酒できないで帰宿。寝ようとするが夜明けまで外がうるさい。このホテルはクレタでも上等の部類にはいるホテルらしいのだが、ベランダに出るガラス戸がこわれててちゃんと閉まらなく、外の騒音がばんばん侵入してくる。クーラーの冷気も漏れ漏れ。それでもなんとなく寝たかんじはしたのでヨシ。
いちおう今回も旅行の目的は「学会参加」であるので、今日はイラクリオンから40キロほど離れたレシムノというとこに受付をしにいかなければならない。クレタでは交通手段がバスしかなく、それもあんま本数がないので主な移動にはレンタカーが一番。朝から激暑の中、ホテルから駐車場まで歩く。道路10メートルくらいおきにあるキヨスクで水を購入。車ん中は当然のようにアチーが小さい車なのでクーラー効いてくるのが早い。
「えーとまずニューロードに出て、レシムノまで40キロ走ればいいんだな。しょせん島の一本道だから楽勝。ナビよろ」 「うむ」 ![]() しかし島といえどもヨーロッパの道をナメてはいけない。スコットランドの時同様、地図がかなりいいかげんなのだ。地図に載ってない道に迷い混む。ニューロードらしい道路はさっきから上とか下に見えているんだが、入り口がわからない。店先に洋鵡のいるペットショップを5回くらい通り過ぎる。ぐるぐる同じところまわっているんだな・・・洋鵡になんか呪いかけられたか? 「ダメだ。いっかいホテルのところからスタートしなおそう」「うい」
再スタート後、微妙な分岐でさっき選択しなかった方に進む。「ニューロード」への方向指示標が出てくるようになった。どうやら正解。これは高速なのかな? 自動車専用道路ではあるらしいが、なんか交差点がある。交差点右折するともうそこがニューロード。危なくねえか? でもとにかくこれでひと安心。
ラジオがいまいちはいりにくいので、日本から持参したiPodとFMトランスミッターをセットするが、このヒュンダイのカーステレオ、FMのチャンネルが80Hz以下に下がらない。トランスミッターは78Hz以下。ハイiPodムダになりました〜。心地よいエンジン音を聞きながらさわやかドライブ。 ![]() まわりの地元車は100キロ以上でガンガンとばすが、俺は道と右側通行が慣れないので60キロくらいで安全運転。60キロでも怖え。「日本でもこのくらい安全運転してくれればいいんだけどねえ」と言われる。自動車専用道路のハズだが、フルーツ売ってる露店があったり、フツーに路肩歩いてるヤツがいたりしてスリリング。車線も一車線なのか二車線なのか線の引き方があいまい。 ![]() なんとかレシムノ到着。ヨーロッパの超狭い道路をグリグリ進む。車で行けない路地が多くなってきたので駐車場にとめて観光がてら歩く。ビーチは人だらけ。観光客以外は老人が多い。いわゆる田舎町。 ![]() 受付のホテルはMUNICIPAL GARDENのすぐ近くだと書いてるが、そのなんとかガーデンがわからない。つか今我々がいる場所がわからない。「トイレ行きたいんですケド〜」とあせらす人もいるし。と、学会のパンフ持った人ハケーン。その人に聞く。「あ、むこうですよ、すぐ近くです」と言われたがそこからまた迷う。地元のじーちゃんにギリシャ語で聞いてみる。親切に説明されるがギリシャ語なのでよくわからない。でもなんとかたどりつく。 ![]() 受付終了後、オープニングセレモニーが近くのモスクであるというので、それまでの間、ホテルのロビーでビールとか飲んだりして過ごす。地元のじーちゃんとか水着でビールのんだりしていて田舎のホテル〜というかんじ。 ![]() モスク近くに日本人集団発見。中日にパフォーマンスするらしい。プログラムにはOrigami-dance, Warabeutaとある。わらべうたはわかるがオリガミダンスとは何ぞや? オープニングセレモニーは会長のあいさつとか。ふつう。終了後イエローワイン(白ワインにハーブまぜたもの)がふるまわれるが車なので飲めない。 イラクリオン帰る頃にはすっかり日がくれている。夜道がまた怖い。なんとかホテルまで帰ってきた後、近くの裏通りの大衆食堂でギロを食う。食堂のおっちゃんがいかにも日本の安食堂にいそうな感じ。食器もなんとなく場末感をただよわせており最高。日本と違うのはテレビでやってるのが野球かサッカーかだけだ。なんかサービスで大盛りにしてくれた。うまい。今日は長距離運転でつかれたので終了。
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