テヘラン:市内 ![]() 今日は学会はなんとなくかったりいのでサボり。市内とかいろいろ見てまわることにする。ホテルメシはあんましうまくないので町でなんか食う予定。 メシの前に郵便局に行っていろんな人に手紙を出すことにする。手紙は昨日書いておいた。別にローマ字でかまわないのたが、せっかくペルシャ語を勉強したので宛名もペルシャ語(まあ日本の住所をアラビア文字で書いただけだが)で書いた。で、郵便局。 俺「エアメール日本まで」 郵便局員「ああ、あっちで切手買って外のポストに入れといて。一通につき2000リアルね・・・ん? お前ジャパニ? ・・この宛先、お前が書いたのか?」 俺「・・そうだけど」 そこらへんにいた郵便局員が俺の手紙見て「(ププ」 なんかおかしかったらしい。まあVOWとかに出てくる、東南アジアでよくあるヘンな日本語のチラシとかみたいな感じに仕上がっていたんだろう。しかし恥を恐れていては外国語は上達しませんなり。それでも結局日本まで届いたらしい。
まだメシの時間にはちょっと早かったので、近くの国立博物館を見学。観光ガイドには「全速力で走って見てまわっても3日かかる」と書いてある。そりゃーヒマがつぶれそうだ。 ![]() 博物館の前で、ニコニコ顔の警備の兵士に「いらっしゃい」と自動小銃の銃口をこちらに向けたまま歓迎される。このまま「俺じゃねーよー」とか叫んで走り去ったら銃殺されるだろうか、という実験をしたい誘惑にかられたが、素直に入館。一人60000リエルとられる。高! 入場券に定価がちゃんと印刷されているのでボラれたわけではないらしい。中にいる人をみると外国人ばっかし。ヨーロッパ人とか。博物館の前にツアーのバスとか止まってたので、ツアーコースなんだろう。ツアーに組み込まれてると安くなるとかなんだろうか。 で、さぞかし広いところなんだろう。と、展示品を見て回る。・・・・30分しないウチに全部見てまわれた。アレ? 「全速力で」っていうのはカメかなんかのことだろうか? と思ったが、あとからわかったことだか、こっちは「新館」で、もうひとつ別の建物が隣にあって、そっちがデカいらしい。しかしその時はそんなこと気付かず、ものすごく納得でない思いで博物館をアトにする。
とりあえずハラ減ったのでメシ。ファーストフード屋みたいなケバブの店にはいる。パンと肉が別々になってて、自分ではさんで食う方式。羊肉うまい。
![]() で、リエルがそろそろ足りなくなってきたので、銀行で両替しようと考える。銀行はこのケバブ屋の通り沿いにあるはず。で、銀行まで歩いてると、後ろから子供の声がする。 ガキ「Afgani, Afgani」 へー、アフガン人がいるのか。見てわかるもんなのかねえ。 と思ってると、小学3〜4年くらいのガキが俺の前にきて、俺を指さして「Afgani, Afgani」と言っている。 お、俺? 俺のどこがアフガーニ? やっぱヒゲ? 俺「あのね、俺はアフガン人じゃないの。日本人。わかる? ジャパニ」 ガキ「Afgani, Afgani」 俺「・・・アイム・ノット・アフガーニ。アイム・ジャパニーズ」 ガキ「あいむう のっとお あふがーにい ギャハハハハ」 俺「・・・・(殺)」 ガキ「・・・(ヤベ) アフガーニ、アフガーニ」と言いながら逃げていった。 そういってる間になんかスゲー人だかりが俺のまわりにできてるし。側でデス見沢Zanが笑い転げてるし。
くそ面白くないのでチャイハーネで一服しよう。きのうのとこはあづましくないのでパス。バザールの隣に中島公園みたいな所があり、そん中にカーペット敷でゴロゴロできるチャイハーネがあるという。そこに行く。 ![]() 店の中は真ん中がイス席、壁側がカーペット席。カップル多し。デート・スポットと思われる。水パイプとチャイを頼む。店の人がいろいろ話しかけてくる。ここ以外でもそうだが、イランでは「日本人か」「そうだ」と答えると待遇がよくなるような気がする。この店でもスイカをサービスしてくれた。
その後、バザールを探検。売るものによってなんとなく区画がわかれているようだ。ホメイニ広場から電話局方面に向かうバザールは、なんか理科の実験に使うフラスコとか蒸留器みたいのを売ってる。なんだろ、これ? ・・・・あ、わかった。「密造酒作成キット」だ。酒は売っちゃいけないけど、フラスコや蒸留器まで売っちゃいけない、ってこたないもんなあ。やっぱイランのアングラサイトでは「うまい酒の密造の仕方」なんてのがあったりするんだろーか。まあ考えてみりゃ日本も「酒の密造」は違法なんだけど。
![]() その後、バザールで、スパイスとか、ビンラディンが好きだというドライ・ナツメヤシを買っていく。バザールからそのままタクシーに乗ろうと思ってると、そこらへんにヒマそうにたむろしていたあんちゃんたちが「タクシーに乗るのか」とか言ってタクシー拾ってくれた。今回はホテルの住所カードあるので安心。 タクシーでホテルに向かう途中、 Zan「さっきの若い衆の中に、白人いたよねえ」 俺「あ、そーだったっけ」 Zan「タクシー止めてくれた人。あの人、アメリカ人だよ」 俺「ウソお・・なんでそんなことわかんの?」 Zan「明らかにアングロサクソンだったし、その人の着てたアメリカの国旗のついた軍服に、Bostonってネームはいってたよ。イギリス人とかわざわざそんなことしないでしょ。あと、なんかヤクやってたっぽい(ちなみにイランでは麻薬使用は死刑)」 俺「マジか・・そのアメリカ人、自殺念慮あんのか・・それと、イラン人の不良の中で最もグレた行為ってのは、やっぱ『アメリカ人とつきあう』ってことなんだろーかね」 ![]() |