テヘラン:学会とか さて、本日より今回のテヘラン訪問の目的である、学会。「国際子供・思春期精神医学会」ってヤツだが、これが第一回目。外科とかの学会はよく中東とかでやってるの聞くが、精神科は今まで聞いたことなかった。やっぱアフガンの空爆とかに関連してんのかな〜とかと思いつつ参加してみたのだった。イランだったらさぞかしイスラムな手法で俺たちの知らない画期的な治療とかやってるかもしれないし。 しかし、今日の時点で何時に始まるのかとか、ぜんぜん知らない。事前にパンフとかくれなかったし。なので、早起きして午前11時くらいに会場に行くこととする。ホテルでタクシー呼んでもらって行く。タクシー代30000リエル。
会場は大学みたいでけっこう広い。で、エントリーして、とりあえず主催者に発表会場に連れられていく(当然のごとく講演とかはとっくの昔に始まっている)。と。 おお〜会場にはイラン国営テレビ局の、オンエアを示す赤いランプのついたデカイカメラが5台据え付けで作動中。会場のとなりにはメディア控室なんてのもある。学会がテレビに中継でとりあげられたの見るのは生まれて初めてだ。ひょっとして日本代表としてインタビューとかあったりして? やっぱ「ブッシュのバカヤロウ」とか言ったらいいのかな? 日本人は俺たちだけだったので「日本は今年中に日米安保条約を破棄してウザイ在日米軍には出ていってもらう、と小泉が言ってた」とか勝手な事言おうかな?
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しかし、ふと気付くとなんか今やってる発表の演題が「ADHDの子供に対するメチルフェニデート(リタリン)の効用」とか、ちょっとアレなんですけど? 主催者にヒソヒソと「イランでもこういうことやってんですか?」と聞いてみる。主催者「あ、あの人はアメリカ人だから」 わざわざ危険を冒して国交のない国にまで来てそういう宣教をするかな、アメリカ人。いや、まあ薬物治療は大事だけどさあ、リタリンどうこうより「そもそもADHDとはどういうものであるのか」って議論が先じゃねーの? そもそもイランで問題になってんのか、ADHD? まあイランでは日本みたいに「偉大なアメリカ様のおっしゃってる事だから間違っているなどいうことは絶対にない」とスンナリとブームになる、ということはないだろーな。「こういう考え方もある」って程度だろう。質問とかしてみたかったが、なんか演題の本質的なトコから覆ってメンドくさいことになりそうだったのでヤメた。アメリカ人にちょっと突っ込んだ質問すると逆ギレされること多いし。(ここんとこ、あとでちょっと主催者に聞いてみた。ADHDについて発表したのはアメリカ人だけじゃなくてイラン人もいたが、その人たちは別にイラン国内での研究、というわけではなく「アメリカの大学に留学していて、留学後の研究発表みたいな感じ」で発表した、ということらしい)
![]() 平和裏に午前の部オシマイ。で、メシ。チェロウ(白メシ ちょっとだけ味付いてる)とピロウ(ピラフ)と羊の角煮のビュッフェ。なんだ昨日と同じかよ〜と思って食うとスゲエうまい。巨大化するほどんまい。昨日のホテルのピラフはいったいなんだったんだ。特にこのピロウ、具がなんか高菜みたいのダケなんたけど、やたらウマい。たくさん食う。飲み物はコーラとかファンタとか。 食堂の前には製薬会社のブースがあり、イランのMR(女性が多い)が製品の宣伝。見覚えのある薬がいっぱい。
![]() ハラいっぱいになって眠くなる。しばらく演題聞いて、まあこっちのほうもお腹いっぱい、ということでフケることとする。受付の学生(たぶん)のにーちゃんにタクシー呼んでくれと言う。学生「タクシーはどちらまで?」俺「バザール」学生「バザール?(こいつら何しに学会に来たんだ? という目で)」
バザールに行く途中、(その2)の冒頭に載せたDOWN WITH THE U.S.A.ビルを発見。この時は写真とり忘れる。何か唐突にあるビル。別に政治運動機関のビルとかじゃなくて、フツーの民間ビルらしい。 バザール到着〜。スゲー人。九龍城みてえな細いアーケード通りをどんどん進む。さっきのメシでノドかわいたのでどっかで茶でも飲みてえ、とか考えてると怪しいおっちゃんが声をかけてくる。 謎のオヤジ「(英語)あんたたち日本人? どう、ここらへんガイドしてあげようか?」 俺「(ああ、何かのセールスか何かだろうな・・・)チャイハーネ(茶店)、この近くにありませんかね?」 謎のオヤジ「ああ、それなら近くにあるよ。私の店の近くにね。私カーペットショップやってるね。よかったら見にこないか」 俺「どうする?>zan」 zan「ペルシャ絨毯は、見たい」 俺「わかりました。でもその前にチャイ飲みたい」 ![]() |