マドリッド・王宮・大聖堂 他
オッス! オラ、のなか悟空みつまさ!
学会の初日。初日くらいは真面目に参加してみよう。と、タクシーにて会場となる郊外のカントブロンコ大学へ。結局昨日行った「アメリカ博物館」ってのは受付するだけの場所だった模様。なんで一ヶ所にできないのかねえ。
大学は鉄道の駅が構内にあり、広い。タクシーも大学構内の中まではいる。会場は経済学部。平日なのでふつうに大学の講義もやってて、その中の教室の一部を学会で使わせてもらう、という感じなので学生がつくだ煮にするほどいる。大学生に戻った感じ。掲示板には「本日7時よりマドリッド白木屋で軽音部新歓コンパ(スペインって9月新学期だったっけ)」とか貼ってあって非常になつかしい。大学ってなどこも同じですな。学祭とか行ってみてえと思った。
![]() で、学会発表が始まるんだが、参加者と発表者が10人くらいずつなので「演習」という感じ。いわゆる「ゼミ」ってこんな感じなのかね。医学部にはゼミというシステムないのでよくわからんのだけど。4回目の参加なので半分くらい知った顔。絵画療法とかコラージュだが、まあ日本でやってることとほぼ同じ。
朝の一講目は起きれなくて休んでしまったので、この演習が終わったら学食で昼メシ。前もって配られた券もってひたすら並ぶ。メニューはとにかく肉。ワインとかもある。そういや、スペインって16歳から飲酒オーケーだったか。酒のんで講義うけてもいいわけか・・あ、そもそも昼メシ食ったらシェスタだから午後には講義ないか。
![]() 午後の発表にとくにめぼしいものがなかったので、鉄道で街に遊びに行くことにする。ゴヤ見にプラド美術館。ツアー客が多いな。あの例の子供喰ってる絵は・・・あった。意外と小さいことが判明(他の絵が大きいからかもしれん)。ここはフラッシュさえ焚かなきゃ写真撮影オーケーだが、フラッシュが暴発してしまい非常におしかりを受ける(絵にむけてはフラッシュ焚いてないけど)。キャンパス持ち込んで模写してる人もいる。で、なんか・・イチャイチャしてるカップルが多いのはいいんだが・・ゴヤの階のカップル、なんか男同士が多いような・・そもそもゴヤの絵もソレっぽいのが多い気がするし。
![]() しかし、異常に展示数が多い。ゴヤの絵だけ見ていっても足痛くなってくる。しかもコースに開かない扉とかあって地図どおりに進めない。途中長官がアフリカ人(たぶん)に「この絵の前で写真撮ってくれ」と言われて、スリかなんかかと一瞬思ったが写真とったら「サンキュー」と言って去っていったから違ったか。日本人はツアー客以外見当たらず。
足がいたくなったのでホテル帰ってシェスタ。今日の夜はフラメンコ見に行くつもりなので薄く二時間ほど寝る。フラメンコは始まるのがだいたい夜10時半くらいから。ガイドブック読んでると「カフェ・ド・チニータス」という所が「音楽としてフラメンコを聞きたい人におすすめ」とか書いてあったのでそこにする。パコみたいなのかなと勝手に予想。 ホテルのフロントでタクシー呼んでもらう。「カフェ・ド・チニータス」ですぐわかった模様。ドアマンに「フラメンコですね」と言われる。
なんかものすごい細い絶対わからんような小路の奥にその店発見。まわりはアパートとか。こりゃ歩いて行っても絶対わからんわ。はいっていくと「ご予約の方ですか」「いいえ」というやりとりを経て、奥のテーブルに通される。俺らがはいってほどなく満員。全部で50人はいるかはいらないかくらい。ギチギチに狭い。で、メシとか頼まないといけない。夜は食ってきてはいないんだか、昼の学食のステーキがまだ消化されてなくてあんまり腹へってない。ワインと生ハムとトルティーリャ(イモとか玉ネギのはいった卵焼き)だけ頼む。ウェイターに「トルティーリャって単なるタマゴヤキですがよろしいですか?」と確認される。たぶん、過去になんかすごいごちそうだと思って頼んだら卵焼き出てきて怒った客がいたと思われ。
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さて、料理運ばれて、ショーの始まりです。最初は5人くらいの女子のおどり。・・実は俺はダンスはよくわからん。ギターは・・単なる伴奏ですなあ。コード(スパニッシュだが)ばっかり。どこがパコやねん(ギターはうまいけど)。ちょっとだけギターデュオもあったが、3分くらいで終了。ダンス系は長官の守備範囲なので評価を聞くと「最初のほうで踊ってたのは前座。あとになればなるほど踊りうまい人出てきてる」なのだそうだ。途中で客が合いの手とか入れてたが、いれる場所がぜんぜんわからん。ジャズだったらわかるのに。くやしい。
![]() 途中、リベレイション・ミュージック・オーケストラの曲(Los Cuatro Generalesかな?)が歌われ、ちょっと目が醒めるが、酒と深夜の興行でだんだん眠くなってくる。ちと目を閉じてると、俺らのとこのテーブルだけ少しライトがつけられる。これが立川談志の落語会だったら追いだされていたところであろう。生ハムもタマゴヤキもやたら量多いし。生ハムはまあ生ハムの味、タマゴヤキはタマゴヤキの味(オムレツ、ではなく、昔弁当に入れられた家庭のフツーのタマゴヤキの味)。
うん、でもまあ楽しかったよ。たぶんこういう所は、寄席やジャズのライブと同じで何回も通わないと真の面白さがわからないんだろうが。音楽がもうちと欲しかったが、みんなはギターじゃなくてダンス見に来てるんたろーからそれは仕方ないか。
さて。ショー終了。ガイドブックによると「このあたりは深夜の治安が著しく悪いので、必ず店の人にタクシーを呼んでもらうこと」と書いてある。ので、ウエイターにタクシー呼んでくれ、と言うと「それはドアマンに言ってくれ」と言われる。ドアマンに言うと「ここらへんは道狭くてタクシーはいれないんだ、ここ進んだところにタクシー乗り場あるからそこまで歩いて行ってくれ」と非情なことを言われて店から追いだされる。マジかよ! 困っていると、さっき隣にすわっていたスペイン人カップルが「一緒にタクシー乗り場まで行ってあげましょうか」と言ってくれたので、ありがたくそうしていただく。
現在深夜3時。途中の道・・なんか若者がいろいろウロウロしたりしゃがんだりしているが。大麻の臭いとかはせず。ナイトクラブとかやってるが、ひたすら踊ってるだけのようでわりと健全っぽ。なんだ、割と治安いいんじゃん・・と思ってたら、途中にパトカーがいっぱい止まってる建物発見。なんか事件か・・と思ってると、その建物は警察署でした。治安いいわけだ。あ、わざわざ警察署のある治安のいい道を教えてくれたんだ。有難い。・・・つーことは、こっちの道じゃないとこ通ってったら、どうなってたんだロ・カ〜
無事タクシー乗り場まで到着。カップルに感謝しる。どうみても不倫のカップルだったけど(長官談)。タクシー乗り場までいくと街はふたたび大にぎわい(平日です)。みんなもう寝ろよ! ホテルまでの道で、走行中の車から半身のりだして「イェェェェェェェ!」とやってるバカ発見。大学生だな。新歓コンパか。まあ平和でなにより。 |