解答変 …って、「おはり」じゃあみんな納得しないだろーなあ。何で俺が帰ってこれたのか。 「熱が出た」ってのはヒントにならないかね。 では解答変。 俺は、8/7の飲みに行った日の夜、腐りかけの牛乳をしこたま飲んだ。 で、当然下痢になる。ポイントはここから。
俺は経理係だったが、人員不足のため、たまに衛生兵の手伝いのようなこともやってた。 満州は夏だから、たまに伝染病が発生することがある。この当時はやってたのは、赤痢、疫痢。ひょっとしたら近くにあったナントカ研究所の影響があったのもしれない。で、よく伝染病患者が発生して、そいつは即刻隔離。隔離しないと部隊全滅するからなあ。満州には食料はあっても医薬品は少なかったし。しかし、隔離病棟なんて当時の満州にはない。あったとしても、そんな慢性病棟なんて終戦時には機能してなかっただろう。だから、伝染病患者は真っ先に日本本土に強制送還された。 そして、常日頃からこの部隊をいかにトンズラするか、ということしか考えてなかった俺はコレに目をつけた。伝染病になれば帰れる。しかし伝染病になって死ぬのは嫌だ。だから、赤痢患者の下着を消毒する時に、便のついたやつをちょっくら失敬したのだ。どーせ廃棄処分になるんだから一枚くらい無くなっても絶対にわからん。
その便に水分とか養分とかをやって丹精に育てた赤痢菌ちゃんが活躍する時が来ませり〜。検便で提出する俺の牛乳下痢に、その赤痢菌のいっぱい繁殖した便を入れる。俺の便を検査した医者は「なんだこれは! 即刻隔離だ! 日本に強制送還!」。で、栄養いっぱいつけなきゃいけない、ということで、おみやげもたっぷり持って帰ってこれた。という話でした。 あ、この話はフィクションかもしれないし、フィクションでないかもしれません。 |