my LIFE as HERMIT
「ドイツの科学力は世界一ィ!デス見沢・F・デス彦変」(その5)

(文中1マルク≒100円(レートではなく、日本の感覚として。レートでは60円くらい))

ミュンスター・四日目

 

いよいよメインの日になった。

実際に芸術療法をしている所を案内をしてくれるという話だ。

 

学食で昼食をとる前に、Aが面白そうな題を見つけた。「Performance」。

同じ建物内だし、病院見学にはまだ時間があるのでついでに見ていくことにしよう。でもまだ時間はあるし‥‥

中庭をちょっと歩いただけで、自分はすぐ疲れてしまった。こんなんで大丈夫か?F。

 

20分程遅れて、たった一人のパフォーマンスは始まった。

二階の階段には人だかりができたが、すぐ「どいて」と言われてしまったようだ。自分とAは、柱のすぐ後ろにじかに座った。(何か側に物が無いと落ち着かない。)

 

@絶叫

A走り回る

B水浴び

C粘土の壁を壊す。(これが結構端から見ると、”いっちゃって”る。実は、みんな気がつかなかったようだけれど、粘土の破片が自分に直撃するところだったよ!!代わりに、目の前にあったデンドラが餌食になった。)

D木の枝を粘土に突き刺す

E水浴び

Fチョークで床に「私は?」というような文字を書き散らす

G絶叫

 

だいたいこんな感じだった。(文章ではあまり表現できない。)

 

 芸術をいっぺんに表現した様なもの、だという事は、なんとなく判った‥‥。

 


昼食は学食にて 学食はどこも似たようなもんだ

 

食事(量が多かった)のあと、病院見学に出発。なんだか参加者が少ない。

専属バスに乗って数十分、札幌の「芸術の森」のような所に来た。病院には全然見えないな。むしろ建物が新しい分、公園のようにも見える。どこかのお屋敷と間違えたのかな?それくらい凄いよ、本当!!

 

ホールらしきところでひと休み、講議は人数が少なすぎて中止。代わりにお茶会になった。

ドイツ人はやたらに飲み物に砂糖を入れてる。ケーキも大きい‥‥。(これじゃ太るよね、ドイツ人の中年)

 

そして自己紹介。‥‥自己紹介!?聞いて無いよ、そんな事!! どうしよう??

 

日本人のドクターも参加していた事もあって、なんとかなったけれど、自分は静かに発表を聞いているほうがいいな。作業療法とか、絵画、音楽療法とかの体験も出来たけれど、やっぱりこういうのは疲れる‥‥。

気分が良く無い時に、絵は描くもんじゃないなと思った。

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パーティー!

 

学会のパーティーまでまだ時間があるので、一旦ホテルに帰る。

もはや、自分達はこのホテルが家のような感じになっている。とりあえずシャワーを浴びたり、洗濯をしたり本を読んだり。音楽は聞けないが、全くの自由空間。

 疲れの回復も、早くなっているような気がする‥‥。

 

学会のメインともいえる、パーティー。みんなも、心待ちにしているに違い無い。

 

例の宮殿みたいな大学内では、立食風の食事と、ホールで生バンドでダンス。一言で言うと、ゲームの「ファイナルファンタジー8」のエンディングみたいな。(知らない人御免なさい)

みんな、違う国の人と話すのが本当に楽しいらしい。自分達が座ったテーブルにも、入れ代わり立ち代わり人が来る。

何回も乾杯をした。

 

こういう時、上手く話が出来ないというのはとても寂しい。自分は、思いきって「絵」で話す事にした。

日本地図を描き、専攻が「ドラマ」の人に見せてみる。彼女(女性だった)も、イギリスの地図を描いて自分の出身地を見せてくれた。ドイツ語が全然出来なくて困っていたらしい。ちょっとだけほっとしたよ。

少しだけ日本語が出来る人とも話せた。(やっぱりイギリス人だった)

 

考えてみれば、中国の人はあんまりドイツには来ないのか「中国人ですか?」と、一度も言われなかった。デュッセルドルフには、インチキくさい日本人街(というか通り)があったし。

 

たくさん食べて、ホールに戻るとバンドの人が休憩していた。参加者が勝手に楽器をいじって、それがなんとか曲になっていたり。そのうち誰かが踊り始めて、プロのバンドが演奏を始めると、老いも若きもどんな国出身でも、一斉に踊った。日本にも、こういう風習があればいいのにね!!

 

 あの大学は、あの日本当は宮殿だったに違いない。

 

P.S. ドラム担当の人が、疲れ果てて玄関で涼んで居たのがちょっと可哀想だった。

 


ドラムって歌の伴奏はやっててツマんナイんだよな

 

 つづく

ドイツの科学力は世界一ィ!デス見沢・F・デス彦変(その4)

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