休講が続いていた社会学の講義は、しばらくの間JAZZ学講義に変更になります/学務課

今までの講義

デス社会学

第一講 公安のしくみ

 第二講 始皇帝とアダルトチルドレン

JAZZ学第一講座

Dept. of Jazzology I
第一講 JAZZ総論

 あー静かに静かに。騒ぐんじゃないっ! こらそこ! 学生番号と名前! …ちっ、逃げやがったか…まあいい。あー、社会学の死ヴァ講師が尿管結石で入院したため、今日からJAZZ学の講義をすることになった伴 平連(g)だ。何?ぜんぜんジャズの人じゃないだろうって? いいんだよ、昨日寝る前に急に思いついた名前なんだから。

 

 で、最初に言っておくが、この講義は音楽、特にジャズに興味ない人は、たぶん全く面白くもなんともないと思うから、今のうちに退席していいぞ。あ、俺は出席はとらないから。…って、みんな本当に出ていったなあ。残ってるのは何人だ…まあ一人でも出席者がいたらやる。

 

 では、今日から、お前らジャズについてなーんも知らない、ということを前提にして講義やるから。まずさっきの俺の名前のあとについてた(g)という記号。これ何だかわかる人。うーんと、今日は22日だから学生番号22番! …いねえ…って、さっき出ていった奴等の中にいたのか。んじゃーお前でいいや。何? ギター? そう、その通り。ジャズでは、メンバーを紹介するときには必ず担当楽器を書く。その時にはいちいちguiterって書くのも面倒だから(g)と略して書く。では(b)は?ベースだな。(p)はピアノ。気取った奴は(pf)ピアノ・アンド・フォルテとか書くがそれはカッコつけすぎ。

 

練習問題:次は何の楽器を表すか?

1.(ds) 2.(as) 3.(ts) 4.(tp) 5.(fl) 6.(fgh) 7.(vln) 8.(vo) 9.(key) 10.(^_^)

 

 続いて、ジャズとはどういう音楽であるか。まあ歴史的発展については次回からやるとして、ジャズは基本は「テーマ」部分と「ソロ」部分に別れる。テーマってのは、まあ「♪枯葉よ〜」とか、要するに歌の部分だ。ボーカルじゃなくてサックスとかの楽器でもいい。とにかくなんか聞いてて聞きやすい部分のこと。そして、なんとなく短いそれが終わると、サックスとかが、まあポップスやロックで言うところの「間奏」が始まる。これが「ソロ」。しかしジャズではなんかこの「間奏」がやたら長い。しかもサックスが終わったら次のサックスの人とか、ピアノの「間奏」とか、なんか静かになったと思ったらまた急に「テーマ」が始まって何だコリャ? だからソレはジャズを知らないから。

ポイント:ジャズというのは「テーマ」を聞くものではなく「ソロ」を聞くものである。

 テーマだけ聞いてジャズ聞いたというのはギョーザの皮だけ食ってギョーザ食ったと言うのと同じ。ソロを聞いてこそジャズ。最初のウチは聞いてても「なんだかワケがわからない」と思うだろうが、そこを無理して何回も何回も聞く。すると、ある日トイレかなんかで、その「ソロ」の印象に残る部分(「フレーズ」と言う)をふと口ずさんでいる自分がいたりする。ヤッタ! これでキミもジャズ地獄への一歩を踏み出した!

ポイント:ワケのわからないものほど、心に残ってしまった場合の印象が強い。

 では、まあ今日は1回目だから、あんまり濃くやるとホントに誰も読まなくなるので、このくらいで勘弁してやろう。

では、「印象に残りやすいソロのあるアルバム」を紹介して終わりとする。礼!

 

・初心者向けのソロが印象的なアルバム

キャノンボール・アダレイ「枯葉」(ブルーノート)

アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ「モーニン」(ブルーノート)

マイルス・デイビス「マイルストーンズ」(ソニー)

マイルス・デイビス「カインド・オブ・ブルー」(ソニー)

 

つづく

質問は音楽相談室で承ります。

 

to TERMINAL NO FUTURE